
※この記事は、転職が多いなどで、経歴を詐称してしまうリスクについて書かれています。
こんにちは!もしけです!
本日は、経歴詐称について、お話ししたいと思います。
採用を担当している人事の方と、実際に転職活動なさっている方、これから転職しようと思っている方にお役に立てればと思います。
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転職後の学歴や職歴詐称はバレるか?バレないか?
私は、人事で採用と労務をメインにお仕事をしております。
採用を通じては、面接にお越し頂いた方や書類選考を受けていただいた方。
労務を通じては、働いている従業員の方などなど、色々な方と、お会いしたり、お話しする機会が多い立場です。
それこそ、家庭内事情や、既往歴(プライベートでの病気の履歴)、お仕事とは関係ないところでのお話など、
「これって仕事に影響しちゃうんじゃない?」っていうものが、とにかく集まってくる環境にいます。
いわゆる知りたくなくても、知らなければいけない個人情報がた~くさん集まってくる環境なわけですよ( ;´・ω・`)
履歴書と職歴書だけでは人となりってわかんないですよね~。
お話を戻しますと、経歴詐称はバレるか?についてですが、私の見解をお伝えしますと、企業の規模や方針によって分かれますが、
いつかはバレると思っておいてください。
職歴詐称は年々増えてきている
学歴詐称は、そこまでないのですが、職歴詐称は正直増えてます。
といっても、明らかに行ってもいない会社を職歴書に書くというツワモノは滅多にいません。
面接通ったとしても、話したり一緒に仕事をしたりしたら、誰だって「おや?」って思っちゃいますもんね。
じゃあ、どのような系統が多いかというと、短い職歴の会社を、2つに合体してしまうケース。
例えば、前職が3ヶ月しか勤務していなくて、現職を3年間働いていたとしたら、前職と現職を合わせてしまって3年3ヶ月働いていたということにしてしまおう!そして、経験社数を1社減らしてしまおう!というような手法です。
前職だと、さすがに直近過ぎるので、私のように6社経験している人ならば、10年前にいた、2、3社目をガッチャンコして、経験5社にしているケースとかですね。
「会社側もわざわざそんな昔の事、調べないだろう」と思っての行動なのでしょう。
経歴詐称の増加原因は、転職市場の拡大
そのようなケースが本当に増えています。
事実として、多いんですよ。ここ20年くらいで日本で、一気に拡大した、転職市場が追い風となって。
手軽に転職ができるようになった事と、転職エージェントという仕事が拡大して、転職が気軽に、しかも簡単にできるようになりました。
その結果、会社を転々としてきた方が増えています(私もですが)。
でも、企業側はやはり、1年未満での退職があるケースは、どしても違和感を感じますし、書類選考とかでも、例えどんな理由があっても敬遠されてしまいます( ;´・ω・`)
なので、応募者側は、ついてしまった職歴をどうにかして隠してしまいたいわけですね。
会社側の対策としては?
そんな応募者への対策としては、企業側はどのような対策を実施するのでしょうか。私がやったことのある方法は主に下記の3点です。
①雇用保険の加入脱退履歴をチェックする
雇用保険には、【被保険者番号】というものが、個人別にありまして、雇用保険に加入するID番号になっています。
なので、例えば前職が【1年前の4月に正社員として入社】と職歴に記載しているとすれば、雇用保険加入は当然昨年の4月から加入になります。
この履歴はハローワークにしっかりと履歴が残っており、それを調べる事はそんなに難しくありません。
また、雇用保険自体に新規加入をすることができまして、新しいナンバーをもらうことも可能です。
可能ですが、そもそも添付書類として、職歴が載っている履歴書のコピーが必要となるので、手続きをしている最中に事務員さんが「おや?」と気付き、会社側に連絡が入り、そこで職歴の偽りが発覚!といった流れになります。
②年金事務所で、厚生年金の加入歴を調べる
正社員として入社となると、当然年金にも加入となります。
雇用保険と同様に厚生年金も加入した時期と、年金を納めている時期が、しっかりと年金事務所に残っている為、こちらも同じような手順で、職歴を偽っていることがわかってしまう可能性が高いです。
③採用調査会社を使用する
企業側の対策としての代表例の1つです。私も含め、企業人事は、こちらに依頼するケースが増えてきています。
こちらの調査は、調査する際にお支払する料金にもよりますが、前職以前の職歴や職場での評判、資産(マンションとか)の購入履歴、家族構成、住んでいる近隣の評判や、負債(借金など)トラブル歴を調べる事ができます。
調査方法は企業秘密ですが、わずか3日~5日で企業側に調査レポートが届くようになっています。
なので、前述の①②のように入社した後ではなく、面接選考中のスピード決戦の時期でも調査することが簡単に出来てしまうわけです。
ちなみにレポート内容はかなり正確なものですよ(ホント、どうやって調べてるんだろう?)。
余談ですが、上記レポートは、短期間でもらえる為、A4用2、3枚の簡易的なものですが、役員を新たに就任させる時など、厳密に人となりを知る為に、出身地での生い立ちや学校での評判や、日常生活までみっちり調査するものもあります。
役員を任せる方なので、素性をしっかりさせておきたいという企業側のニーズも多いようです。
調査会社を使用する時の注意点
採用調査会社に依頼することは、職歴等を偽っている、応募者側にとってリスキーなものでありますが、正直企業側もリスキーではあるのです。
個人情報保護法が2005年から施行され個人情報に関する素性を知る事は、本人の同意なしでは原則できないことになっているので( ̄ー ̄)
なので、【採用に関する個人情報取り扱いに関する同意書】という書面を面接で、履歴書や職務経歴書を預かる時に必ず配布し、御本人の同意をとることをしなくてはならなりません。
これをしっかりやっておかないと、後々会社側が不利になってしまうので、注意しておきましょう。
この一手間二手間は、非常に工数がかかるので、それでもやっぱり会社に入社してもらうからには、応募者の方には、クリーンファイトで戦ってほしいですよねホント( ;´・ω・`)
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経歴詐称が発覚した場合の会社側の反応は?
その人に突きつけ、懲戒にするという手段がとれます。
入社してた場合は、懲戒内容は解雇事由に当たるので、一方的に解雇する事ができます。
履歴・職歴詐称は、それぐらい本人が一方的に悪いという重い内容と言うことです。
内定の場合は、もちろん内定取り消し。
面接とかの選考中だと、選考はストップ、転職エージェントに紹介を受けている場合は、エージェント側も信用問題になるので、求人の紹介は、その後2度と紹介してくれないと思った方がよいです。
企業側は、規模が大きくなってきたら対策を立てましょう。
以上の事から履歴職歴詐称は、増えてきています。
だからこそ、採用調査会社という仕事のニーズが増えているのが、現実です。
これから、会社を一緒に発展させる為に頑張ってほしいと思っているのに、入口からウソをついてたら話になりませんし、組織が、そのような人ばかりしか入ってこないようになると、将来的に組織が歪みます。
なので、これから骨太の会社を作ろうと試みている会社の人事さんは必ず、対策を立てましょう。
経歴詐称はバレます。ありのままで面接しよう。
私は、転職を5回していて、3年以上勤めている会社は2社です。
確かに書類選考や面接の際に、転職多いフィルターがかかって苦労する・時間がかかるパターンが多いです。
多いですが、転職は軸があれば失敗しない!作り方をポイント5点で紹介するよ♪で詳しく書きましたが、
トライ&エラーを繰り返していけば、軸が磨かれて、そんなあなたの強みが面接官に魅力的に映るようになります。
転職が多くて、それが強みになっている人である。
その事を理解をしてくれている会社に入社するのと、目先の入社の為に、金メッキを塗りたくっている職歴で入社するのでは、後々変わってきます。
本人の後ろめたさ、気持ちのノリ、評価、報酬、これらが後々じわじわと変わってきます。
ここまで言ったら後の想像は皆様にお任せします。
以上、履歴職歴詐称について、採用する側と受ける側両方の立場で書かせていただきました。
今回の一言!
採用はクリーンファイトで!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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