人事経験15年経過し、自分オリジナルの考えをそろそろ固めたいもしけです。
今回は、人事キャリアアップの鉄則をご紹介します。
ルールとマナーの見本となる事が、人事としての成長投資に繋がる。
私が15年人事やってて気づいた事であり、
早い段階で心掛けていたら間違えなく成長できると思った事をシェアします。
- 将来人事職につきたいと思ってる人
- 人事に配属になってまもなく、色んな情報を仕入れキャリアアップしたいと思ってる人
そんな方に役立てる内容です。
最後までお付き合いくださいませ。
目次
就業規則・社内ルール、理解してる?
皆さん会社の就業規則は、見たことありますでしょうか?
そしてその就業規則等、会社規程を最初から最後まで読んだことはありますでしょうか?
ざっくりと目を通したことはある人はいると思いますが、読み込んだとなると、あまりいないのではないでしょうか。
会社の決まりごとを知っておく
就業規則をそこまで読み込んでない、把握していないというならば、逆にチャンスです。
今からでも是非、読み込んで見てください。
何故なら人事は、就業規則を中心とした会社ルールを率先して守って見本になる必要があるからです。
ルールを守るは自分を守る
私が、人事をやっていて、ルールを守れていない社員によく言う言葉があります。
「ルールを守るは自分を守る」
いくら会社の中で、人気者であったり、業績で貢献していたとしても、
ルール違反が積もり積もっていくと会社から煙たがられる存在になります。
折角会社で人間的にも、業績的にも認められているのに、日常のちょっとしたルールが守らなかっただけで、だんだんと信頼が減っていく……。
これほど勿体ない事はないですよね。
語れるレベルになるまで使い倒そう
営業や一部の影響力の高い人向けを例に書きましたが、実は人事が1番このルールを守れているかを周りから見られます。
人が、会社内で働くルールをつくって、管理をしているのが人事なので、当然といえば当然ではあります。
なので、人事は先ず会社ルールを熟読・理解し、言動に注意しながら日々を送る必要があります。
ルールが守れていないと信用がなくなる
ここをしっかり習慣付けておかないと、いざ人事制度を変更する時の説明会や、パワハラ・セクハラ研修・マネジメント研修等をする時に苦労する事になります。
「この研修内容って1番できてないの人事じゃね?(笑)」
「いくらマネジメント研修しても、人事が自分達をマネジメントできてないからなぁ…」
など
まぁ信用に関わってくるわけです。
※人事制度説明会の重要性は下記で紹介してます。
人事制度説明会のやり方はステップ5点でOK!お客様目線を忘れずに。
先ずは服務規律・服装規程からやろう
とはいえ普段色んな業務を抱えて、忙しい人事担当が就業規則のハジからハジまですべてを網羅し、理解して行動する。
これをやるのは時間的に無理ですよね。
なので先ずは、「見た目」から行きましょう。
見た目に関係する
服装規程
服務規律
この2つからいきましょう!
服務規律と服装規程
服務規律と服装規程を説明しておきます。
社員が会社で働くにあたって、社内外でこういったことは気をつけようという指針を具体的な行動まで細分化して記載したもの。
→セクハラ・パワハラの禁止事項等もここに記載されたりします。
※パワハラに関しては下記記事でもご紹介しております。
パワハラ防止法対策できましたか?今からでもできる準備方法ご紹介!
会社で見本となる服装、または最低限気を付けなければいかない服装のボーダーラインを記載したもの(ドレスコードとも言う)
見た目や言動を変えると中身も変わる

この2つは、見た目と行動のルールを普段の勤務している時に、合わせて落とし込んだものです。
なので、日常で習慣付けしやすいものになります。
こんな感じで意識して日々の言動を選択していきましょう。
最初は窮屈ですが、3ヶ月もすれば、かなり洗練されてきます。
人に伝わりやすい
見た目や言動は、人に最も伝わりやすいです。
「あ、しっかりしてるな」
「真面目だな」
こう思ってもらえたら成功ですよ。
見本になる目的はいずれ訪れる改善の為
見本になる事は、もちろん大事ではありますが、これはただの入口であり、目的はその先にあります。
規程を変更したり、新しくルールを導入したりする時は必ず出てきます。
その時に、正に会社ルールを体現してきた、あなたの出番です。
あなたの改善発信が1番の説得力になる
- 就業規則の改定
- 人事制度説明会
- ルール変更の発信
などなど、人事は全社向けに変更した事の周知や説明する機会が多い役割です。
そんな時に、普段からルールを守ってお手本になっている人と、そうでない人では説得力の差が大きく変わってきます。
何だ、説得力が違うだけがと侮ってはいけません。
確かに軽微なルール変更では、大した影響力は出ません。
ですが人事制度を大幅に改定し、従業員の金銭に直接関わる事だったり、
在宅勤務制度を推奨していたが廃止する事になったり等、
従業員の直接損得や生活リズムに関わってくる事の説明をする時は、会社の見本となっているあなたの影響力がモロに重要になってきます。
従業員の生活に関わってくる事への変更は、皆真剣にその事に向き合います。
こんなネガティブワードが飛び交う中で、会社の窓口として対応する必要が出てきます。
もちろん皆、会社方針に逆らいたいのではなく、きちんとした理由が聞きたいだけ。
なので、最終的には納得してもらうことがほとんどです。
その時に、あなたの普段からルールを守るという姿勢と人間性が納得感を一押しします。
「まぁ、〇〇が言うならわかったよ。」
このコメントがもらえる事が、ルールを守る真の目的です。
質疑応答は勝手に重みが出来てる

もちろん、変更に納得してもらう為には色々な質問に答える必要があります。
その質問に対する回答も、今までしっかりとルールを把握してきた。
あるいは把握する為に時間を費して考えてきた、あなたの回答する内容にも重みが出ます。
相手に「なるほど」って思ってもらえることが多く、説明もスムーズにいくでしょう。
次の仕事にも繋がる
もう1つ副産物として、スムーズに制度・ルール変更や説明会の業務を遂行できることは、もはや立派な人事制度担当者に必要なポータブル・スキルです。
自社でこの一連業務がしっかりと遂行できるという事は、次に周知、発信、説明等が必要な場面が来たら自分に任される事は間違いないでしょう。
まとめ:日々の言動で信頼を勝ち取ろう
今回のまとめです。
- 人事は就業規則を始めとした会社ルールを率先して守る必要がある
- 守るためには、中身を熟読し、理解し、実際に体現する
- いきなり全てを網羅し体現するのは不可能なので先ずはとっつきやすい服装規定と服務規律からやること
- 見た目を変えていくと信頼を得やすい
- 信頼が得られると制度説明やルール変更の周知等で役に立つ
- 最終目標は「〇〇がいうなら」と人間性を理解してもらい納得してもらうこと
- この人間性の構築能力が人事の希少なポータブルスキルになる。
人事は専門職です。
専門職ですが、ヒトとどれだけ関わってどれだけ揉まれるかで、成長伸び代は変わってきます。
※ヒトとの関わりの重要性は下記記事でも紹介しております。
少しずつ、ルールを理解し日々の言動に活かしていきましょう。
以上になります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!