※この記事は、人事制度を作る中で、賃金制度をどのように組み立てるかを考えている方にお役たちになれる記事です。
どもども~♪もしけでございます。
今回は、人事制度を作る 第三弾 賃金制度についてです。
※関連記事はコチラからドウゾ♪
もっとも、受け手側の従業員が興味があるところになると思います。
「結局、いくらもらえるんじゃろ?」みたいに・・・(´・ω・`) ここの説明をしてまいります。
目次
賃金制度には各給与項目に会社のメッセージが詰まっている。
みなさん、毎月のお給与明細を確認してますでしょうか?
【基本給】【〇〇手当】【通勤交通費】など、様々な名称の支給額が、あるかと思います。
当然なのですが、支給額の項目名一つ一つには、ちゃんと会社として、ルールづけて支給しているものになります。
といっても【営業手当】とか【役職手当】とかは、その名の通りなので、わかりやすいとは思います。
そんな中でも、どの会社にもある【基本給】については、どんな理由で作られているか、そこをメインにお話したいと思います。
給与の構成要素は会社によって異なる
基本給は、その名の通り、会社の社員としての【すべてのベースとなる報酬】です。
こちらの給与構成要素を決めるものは何にするか?というのは、会社ごとに異なったりするんです。
例えば、新卒入社をした時の初任給が【基本給20万】と決めたとします。
この20万は一つの要素で単純に20万と決められるケースもあれば、【年齢給】と【勤続給】などの要素で構築したりします。
わかりやすいので、こちらの事例を使って、お話します。
年齢給と勤続給とは?
最近は減少傾向なのですが、会社自体が、社員に長く務めてもらいたいというコンセプトをもっている場合や、
長く務める事で、技能習得や難易度の高い仕事が担えるようなお仕事である場合。
基本給を【年齢】や【勤続年数】を要素に、給与体系を組んだりします。
例えば
年齢給:高卒18歳で13万 大卒22歳で15万と定めて、1歳毎に5千円ずつ昇給していく。
勤続給:入社時は一律5万で勤続1年経過するごとに1万円ずつ昇給する。
■年齢+勤続給
高卒初年度基本給:【年齢給13万】+【勤続給5万】=【基本給18万】
大卒初年度基本給:【年齢給15万】+【勤続給5万】=【基本給20万】
ていう感じで、基本給の要素をルールづける事をするのが、【賃金制度(報酬制度)の構築】だったりするのです。
年齢給、勤続給のメリット・デメリット
上記を見ると、長く勤めれば勤めるほど、技術が身について、成長してお給与が上がる!
わかりやすいですよね(´・ω・`)
ただ、一方欠点もわかりやすい。
年齢と勤続年数だけで、給与が決まるので、沢山成果を上げていく人が出てきても、スピードを落として、長い目で、勤めていけば良いのですから。
あせらず、ミスしない事を心がけていれば良いのですから。
大学卒業し、入社して30歳まで、極端な話、何も成果上げなくても、遅刻早退なしに勤務さえ続けていれば、30万以上貰えるわけです。
賃金制度改定時も必ずコンセプトを考えます。
上記は、極端に振り切って表現した、事例です。
といっても、高度経済成長期など、メーカーが日本経済の屋台骨を支えていた時は、技術継承をじっくり、少しずつ、成長をしていけば、短期的な成果ではなく、長期的に、継続すれば、どんどん成果が出ていた時代でありましたので、上記に近い給与体系であったようですけどね。
一例で上げさせていただきましたが、賃金制度改定時に一番大事になるのは、これまた【コンセプト】になります。
コンセプトの考え方を、根っこに持ち、コンセプトを実現するには
【年齢給】?
【勤続給】?
【能力給】?
【仕事給】?
どれを、基本給の土台にする事が適しているか?
この問題提起を常に、忘れずに考えぬいて、みんなで議論して賃金制度を作ることをオススメします!
例えば、コンセプトが【1.実力主義!】【2.チャレンジ大歓迎!】【3.人材輩出!】だとします。
すると【年齢給、勤続給】などは、使いづらいものになりますね。
なので、仕事(職務)給などを用いたりするのですが、こっちはこっちで、よほど人が育っていく為の仕組みができていないと、みんな上に上がる前に、つぶれてしまったり、モチベーション低下を招く人が続出するリスクがあります。
【実力主義】のコンセプトは満たせます。
ですが、チャレンジが怖くてできなかったり、人材が辞めてしまう事が多く発生してしまうと、ほかの2つのコンセプトが満たせなくなってしまいますので、再考が必要になります。
なのでなので、くどくなりましたが、
賃金制度を構築する時は、コンセプトすべてを実現する為にバランスよく、給与要素を構築する事。
このことを念頭に構築してみてください♪
下記に参考書をご紹介させていただきます。
※賃金・賞与制度の教科書です。私はコレをみて、賃金制度構築をしました。日本企業の賃金・報酬の歴史から始まり、給与系の話に関してはすべて網羅されているので、賃金制度構築はコチラ一冊でいけますよ♪
以上になります!最後までお読みいただき、ありがとうございました!!!