
※この記事は、転職を失敗させたくない。でも何が大事なのかイマイチわからない。そんな方にお役たちになれる記事です。
こんにちは!もしけです!
今回は、転職を失敗させない為に、大事な大事なポイント!転職軸についてお話したいと思います。
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転職軸って何?
言い換えれば、転職理由の強化版だと思ってください。
基本的に、転職をするときは、応募する会社や転職エージェント等、他人に転職をすることになった理由を知ってもらい、理解してもらい、応援してもらって、初めて転職活動がスタートするものです。
周りの理解を得るために、自分自身が転職しなければならない、転職以外は譲れないという強い思いを相手に説明できるように動機付け&理論武装をする事。これが転職軸です。
転職って失敗すると、基本リスク大です。
終身雇用で一社だけを定年まで勤める事がもはや少なくなり、転職する事が当たり前になった昨今では、忘れがちですが、転職活動の準備や入社した後の事を考えずに、転職する事は、超リスクです。
何も考えずに転職をしてしまうと、転職後、ハイになり過ぎてない?入社後3か月間のスタンスの作り方で書かせて頂きましたが、
次の会社で自分の想定していなかった事由が発生して、早期退職せざる得なくなり、履歴書の職歴欄を無駄に増やしてしまい、後々のキャリアに響いてしまう事になりかねません。
ただ、一方で、このまま今の会社で残って仕事を続ける方がリスクっていうケースもあるのは事実です。
現に、私が社会人13年目にして、5回転職してますし(  ̄▽ ̄)
なので、自分の心の中の「ど~しても転職しなきゃいけないんだ~!!」という感情を一旦落ち着いて整理する事が必要です。
転職理由が弱いと感じる人が多いのは、エージェントに任せきりだから
人事で中途採用を担当していて最近の応募者の方を見て思う事は、何故、当社に応募しましたか?の理由に、ちゃんと答えられる人が少ないケースが多いのです。
先程申し上げました通り、転職が当たり前の世の中になった事、プラス超売り手市場になっている転職市場が追い風になって、転職をサポートする人材紹介会社さんも、求職者にとにかく数を受けさせて、転職先を早めに数多く決める事に専念してます。
転職理由と向き合ってブレない軸にしよう。
あまり転職慣れをしていない方は、先ず人材紹介会社に登録して、エージェントと面談する事になるのですが、
転職は悩むけど、エージェント任せだけではダメ!書いた通り、転職エージェントさんは求職者の方に、次の転職先を決める事がお仕事です。
とにかく求職者の方に、会社選考を数多く受けることを薦めてきます。
それを鵜呑みにして、選考を進めていると、あっという間にスケジュールが面接だらけになり、「俺(私)何で転職するんだっけ?」ていう風になるくらい忙しくなってしまいます。
今後の人生を左右する大事な転職の目的が、自分目線じゃなくて、転職エージェント目線になっちゃうんです!
いちおう断っておきますが、私転職エージェントの方を非難する気は毛頭ないです(  ̄▽ ̄)
むしろ、人事としてお付き合いさせていただいているエージェントさんは頑張ってくれてる方が多いですし、私が個人的に、転職時にお世話になった方とは今も人間関係続いてますしね( ・∀・)
ただ、転職の仕方を知らない登録者の方をサポートする時には、転職エージェント側もどうしても、自分のやりやすい方法&求職者さんを最短ルートで導く方法を選ばざる得ないんです。
なので、気づいたら、自分自身の軸がないまま、流されるまま転職活動をすることになってしまう。
だから!転職軸が必要なんです( ・`ω・´)
転職軸を定めよう!
さて、前フリが大変長くなりましたが、実際に転職軸を定めるポイントを順番に説明していきます。
①今の会社もしくは前職では何が不満だったか?を洗い出す。
心の中にある転職したい理由を全部書き出します。箇条書きでも良いし、どんなやり方でも良いです。
大事な事は自分の気持ちを文字化する事です。
たった1つの理由で転職活動を決意する事って先ずないですよね。
様々な要因が重なり、つもり積もって、もう今の会社で働き続けることは、難しいなという判断を心の中でするところから転職活動がスタートします。
心の中=感情
自分の心の中で何が起こっているかを文字化することで、感情が整理されます。整理されることによって、人に説明でき、人に理解をしてもらえるようになります。
これが、整理されておらず、感情的のまま面接などの場で説明をしようとすると、伝えたい事は伝わらず、感情だけがモロに伝わってしまい、衝動的に転職をしてしまう人という、悪いイメージを与えてしまいます。
なので、土台として、感情の文字化を先ずしましょう♪
②内的要因と外的要因のカテゴリー分けをする
不満の感情をすべて書き出すことの次は、カテゴリー分けです。
仕事や職場での不満って、「自分のプライベート領域に関係すること」と、「それ以外」の大きく二つに分かれます。
例えば、書き出した不満の中に上司が二人いて、「上司の言っている事や指示が真逆で板挟みになって、調整ばかりしていて、仕事にならないのが嫌だ!」という項目があったとします。この場合、「外的要因」「上司との人間関係での仕事に支障」になります。
「子供が産まれて、子育ての方に時間配分を変えなければいけないのに、どうしても残業が常態化している」という項目があったとしたら、これは「内的要因」「ライフイベント(この場合は育児)に時間を割くことができない」になります。
言葉を単語化して、ジャンル分けをすることで、自分の不満の感情をシンプルにしていきます。
③譲れないものと譲れるものにわける
現在の職場に対する不満の中にも、妥協できるものとできないものとが、混在していると思います。なので、先ほど書いた不満の横に自分の不満レベルを記載してみましょう。レベルは三段階くらいがいいです。
「ライフイベントに時間を割くことができない」という項目は、そうは言っても、逆に子育て時期だからこそ、片方の親が稼がないといけないから、ここは、頑張り時だという場合は不満レベルは【1】、逆に「上司との人間関係で仕事に支障」は、もはや自分の評価にもつながってしまっていて、もう限界!という状況ならば、不満レベルは【3】、早急に解決する必要があります。
不満のレベル付けをする事で、解決する優先順位をはっきりさせる事が大事です。
④解決可能か?を振り返る
感情の仕訳と不満レベルの優先順位づけが終わりましたら、その不満が現状のままで解決ができるか、できないかを考えます。
ポイントは、自分に厳しい自分を出すことです。
転職するという気持ちが強くなって、決意が決まっていると、どうしても転職する事がすべての解決策になると考えがちです。
ここは一旦、冷静になって自分が頑張れば、今の職場のままで解決できる方法を考えます。
先ほどの「上司との人間関係」を例に考えると、
- 部署異動ができないか?
- 上司間の関係調整能力のスキルを磨く練習と考えられないか?
- さらに上の上司へ申告し、助けてもらう
等を横に書き出してみます。
その後解決できるか、否かを冷静に考えます。
私のように規模がそこまで大きくない会社で、人事という専門部署が1つしかなければ、異動は難しいです。
上司との人間関係も長いスパンで、調整を図っていれば目は見えてくるかもしれないですが、仕事にならなくて、自分自身の評価にも影響をしてきていて、早急に対応しないとマズイ!
プラス、さらに上の人に相談して、何とか問題の上司二人を離れてもらおうにも、この二人の影響力が会社自体で大きく、会社全体でナイスコンビ!という状況だと、さらに上の人に相談しても時間の無駄ですよね。
「とにかく先ずは、自分で解決しよう!でも難しいな~」っていう事に気づくというプロセスを踏む事が大事です。
このプロセスが転職軸を定める時に活きてきます。
⑤不満が解決できる会社を探して応募をする。
4までが終了したら、転職軸は、もう定まっているようなものです。後は実際の転職活動をする中で軸を作り上げていきます。
転職理由を転職軸にする為には、相手が必要です。
募集をしている企業を調べて、いわゆる企業研究を進めていく時に、自分が転職先に求めている事と、募集している会社が求めている人材とをマッチングさせるわけです。
先ほどのケースですと、「上司との人間関係」が一番の転職理由になっていました。
だとすると、注目すべきは、「募集している部署の人員構成」ですよね。
〇〇部→部長→課長→★募集ポジション→メンバークラス2名→アルバイト2名
※プレイングマネジャーとしての活躍をお願いしたいです。
このような人員構成だと、同じことを繰り返しそうですね(汗) では、下記ならいかがでしょう?
〇〇部→部長→★募集ポジション→メンバークラス2名→アルバイト2名
※課長候補としての活躍をお願いしたいです。
これでしたら、面接するのも採用を決めるのも部長になりますし、もし部長があなたを採用したいと考え、あなたもこの部長の下で仕事ができそうと、面接の場で感じられるのならば、仕事が順調に進められますし、実際に入社が決まったら活躍する事が出来そうです。
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まとめ:インプットとアウトプットを繰り返すと転職軸になる。
- 今の会社もしくは前職では何が不満だったか?を洗い出す。
- 内的要因と外的要因のカテゴリー分けをする
- 譲れないものと譲れるものにわける
- 解決可能か?を振り返る
- 不満が解決できる会社を探して面接を受ける。
1~5を繰り返していると、自分の内面のインプットとそれを外にアウトプットする事を自然と行い続ける事になりますので、面接を通じてさらに自分自身の中での転職観が出来上がってきます。
これが、転職軸となり、面接でどのような事も聞かれても、ブレずに回答する事ができるようになり、面接で失敗しない最重要ポイントご紹介。知りたいのはスキルじゃない!で書いたような、相手の求める面接の場も作れるようになりますし、内定になった後の条件面談などでも、不透明な部分があった時にも、自分の軸が明確であるからこそ、きちんと確認する事ができます。
転職軸は3つまでに絞りましょう。
最後に一点だけ注意点をお伝えしますと、自分の振り返りと、会社への応募・面接を繰り返していると、自分の中に【譲れないもの】と【解決したい事】が沢山出てきます。5~6個くらいになると思います。
さすがに、すべてを解決する事は難しいし、面接の時間内ですべてをお伝えする事は不可能なので、転職軸が5・6個になったらその中で、さらに大事なベスト3に絞って転職活動を進めるようにしてみてください。
ここまで転職に関する準備をやる事ができたら、怖いものなしですよ~♪
転職軸のおススメ本紹介
人材業界でいち早くAIを駆使し、その地位を確立した、ビズリーチの創業者南 壮一郎さんの本です。
軸の大切さについて、エピソード付きで描写されてます。
ここまでは、と思われるかもですが、読んでて楽しいので、ご興味ある方は是非~。
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